東京電力株式会社解散への手続き

勝俣さんはたぶん分かっていると思うんだけど、こんな風に解散するんだよ。
作っておいたのでぜひ使ってね!!

株主 各位


2011年12月25日
株式会社東京電力

取締役会長 勝俣恒久 印
電話03-6373-1111


株式会社東京電力解散のための臨時株主総会招集のご通知


拝啓、2011年もクリスマスを迎え、慌ただしく年末が通り過ぎようとしていますが、株主の皆様、また全ての人々にとって、来る年が希望に満ちたものであるように私も切望しております。


さて、2011年3月12日、弊社が運用する福島第一原子力発電所が過酷事故に至りました。長年にわたり幾多の方々からご指摘を頂いていたにもかかわらず、弊社は都市と農村の所得格差、重層的な下請け構造による非正規労働者への負担の転嫁によって、自身はいっさいの被曝リスクから免れていることを信じて原子力発電所を建設・運用することで莫大な収益を挙げてまいりました。


 そしてついに本事故に至り、世界人民に多大な健康被害を与える結果となってしまいました。いかに国策であり、株主の皆様や日立、東芝など協力各社の強い要請があったからとはいえ、原子力発電事業から手を引くことなくむしろ積極的に展開してきてしまったこと、事故と日常的な被曝のリスクを知りながら各地で原子力発電所を運用し続ける状態は、もはや一企業人として慙愧の念に堪えません。まして、今後はベトナム・ヨルダンをはじめ各国への原子力プラントの輸出によって、世界人民をさらに過酷な放射性物質に被曝させることはなんとしても避けなければならないと考えるに至りました。背景資本の強欲につき合い続けることは一企業人として、いやもはやひとりの人間として許されることではありません。また、日本政府は、弊社に1兆円の公的資金を投入し、実質国有化するという方針であると先頃報じられましたが、このような対応で弊社を無理やりに存続させてゆくことは、原子力の危険に人々を曝しつづけることであり、これもまた、許されないことであると考えます。


 ただちに全原子炉を停止させ、補償に全力を傾注し、今後の被害の拡大を少しでも軽減するために東京電力が残された力を使い尽くすべきであるとの思いに至り、このたび解散を決意いたしました。


 つきましては、緊急に臨時株主総会を開催して解散の特別決議を挙げ、2012年1月31日をもって弊社を解散することとしたいと考えます。そののち速やかに弊社は所有する全ての資産、および責任を有する役員の全ての個人資産を本事故によって被災したすべてのみなさんへの補償に充て、株主にこれまで配当してきた全利益の返還を求める訴訟手続きの先頭に立つことを誓約いたします。


株主の皆様に、以上の主旨での弊社臨時株主総会の開催を通知致します。皆様におかれましては何かとご多用のこととは存じますが、ご出席いただきますようお願い申し上げます。


 当日ご出席いただけない場合は、別紙の要領で議決権をご行使していただきますようお願い申し上げます。


 なお、本議案中には、定足数の出席を要とする議案がございますので、当日ご出席いただけない場合は、同封の委任状に必要事項をご記入、押印の上、ご返送くださいますようお願い申し上げます。


敬 具




 1.2012年1月31日(火) 午前10時より


 2.場 所 別途弊社指定の会場


 3.議 案 


    第1号議案 弊社の解散に関する件


    第2号議案 精算人の選任に関する件


    第3号議案 定款の変更に関する件


  以上